一般的なこと

序文

2007年4月24日

そもそもの始まりは、つい先日 NHK の熱中時間という番組を見たことである。番組の中で、姫路城の23分の1の模型を20年近くかけて制作された方を紹介していた。

これはすごい!私も何かやりたいと。私も、少年であったころからの夢を実現させるべく、立ち上がることにした。その夢とは、コンピューターの自作である。

少年時代、Z80 という CPU を積んだコンピューター(当時は、マイコンと呼ばれていた)を製作するのが夢であった。一つ年上の先輩はそれを成し遂げ、私は羨ましい思いをしたものである。当時は、それを製作する時間はあったが、予算がなかった。お小遣いをためて部品を少しずつ購入して組み立てても、コンピューターの一部は出来たものの、結局は完成しなかった。

今の時代、コンピュータの自作といえば、販売されているケースに販売されているマザーボードを取り付け、インテルかAMDのCPUを差し込んで、云々というのが常識である。私もこのやり方で、3台のコンピューターを自作した。

しかし、これでは少年時代の夢がかなったというようには感じない。マザーボードの設計から初めて、それを組み立て、最後にはOSの設計までやりたいのである。

3年前、職場の同僚にこの話をすると、『そんな自作コンピューターって、かなり速いんでしょうね』という返事が返ってきた。速いはずがない。当時の最速のZ80でも、クロックはせいぜい 6 M Hz でしかも8ビットの石である。今日、入手が難しくない 3 GHz, 32 ビットの石と比べると、おそらく一万倍以上の速度の差があるであろう。実用性は皆無である。

目的はただ一つ、自分ですべてを設計して組み立てること。

少年時代の夢は Z80 を積んだマイコンの作成であったのだが、少しだけ目標を変えようと思う。Z80 などの既存の CPU は使わず、すべて IC だけで製作することにした。しかも、複雑な動作をする IC は一切使わず、NAND, AND, NOR, OR, NOT, XOR だけを用いる。

完成した暁には、更なる目標を次のように立てるかもしれない。

トランジスターを用いてマイコンを製作する。

使用した IC の一つ一つを、トランジスターに交換していくことで、これが実現できるかもしれない。世界で始めてのコンピューターは真空管とリレーで作成されていたが、これは部品代が膨大になる上に定期的に真空管やリレーを交換しないといけないので、対象としない。第二世代のトランジスターコンピューターが最終目標である。

このブログは、少年時代にあったおもちゃ、『電子ブロック』になぞらえて命名した。自作マイコンは、いくつかのブロックに分けられたような構造になるはずである。ブログを立ち上げることで、頭が整理でき、かつ目標に向かってまい進する力が生まれることを願う。

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