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タコ占い

2010年7月11日

ドイツの水族館で飼われているタコのPaulが、2010年サッカーW杯での勝敗を占って、すべて的中させたことは多くの方々がご存知の通り。

8回占って、すべて当てた。でたらめな予想ですべて当てるのは、2の8乗で256分の1の確率である。これが偶然なのか、そこに何か理由があるのか考えてみるのは面白い。

このタコが選んだチームは、ドイツが6回、スペインが2回である。つまり、選んだチームが、ドイツとスペインに偏っている。スペインが二者択一の中にあればスペインを、その他の場合は必ずドイツを選んでいるというかっこうだ。ここにどんなからくりがあるのか、生物学的知見も踏まえて、考えてみた。

恐らくだが、かの水族館の人たちは、このタコを教育していたに違いない。タコは、ある程度の学習能力があるそうである。そこで、ドイツの国旗が書かれた餌箱を使って、あらかじめ餌付けしておく。こうすれば、「ドイツの国旗」=「えさ」という条件付けがある程度できるはずである。多分水族館の人たちは、タコがドイツの国旗の餌箱を選べば、ドイツチームの応援になるに違いないと考えたのだろう。

実際、ドイツチームは強く、その占いのとおりになり、準決勝に駒を進めることになった。

ここで、水族館の人たちが予想しなかった結果が起こる。スペインとドイツの対戦の勝者を占うとき、タコはスペインの国旗の餌箱を選んでしまった。恐らくであるが、タコはドイツの国旗の形を記憶していたのではなく、その色、特に柿色と赤色を記憶していたのであろう。スペインの国旗の方が、この色合いが強い。しかも、実際の試合もスペインが勝ってしまった。

総括すると、

1)タコは、柿色と赤色が目立つ国旗の張られた餌箱を選ぶ。
2)W杯出場チームの中でもっとも強いのがスペイン。ついで強いのがドイツ。

この2つの事柄が正しければ、タコのPaulの勝敗予想は、100%的中することになる。

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