電子ブロック工房:2015年 03月の記事

NAND型 CPU [CPU]

2015年3月16日

演算がNANDと左シフトのみが可能な、6ビットCPUを考えてみた。

ここのところ、PICやLPCなどの組込みマイコンと、MZ-80Kの話題ばかり続いたが、このブログは本来、副題にもあるとおり「IC・トランジスタで出来たコンピューターを設計・製作する」ためのもので、久々にその初心の話。

NANDの組み合わせだけですべての論理演算が可能であるのはよく知られていることであり、初期のコンピューターの中には、このロジックで作成されていたものもあったらしい。

ということは、CPUで使える演算子としてNANDだけを用意しておけば良いはずで、あと、上位ビットと下位ビットとの間での情報のやりとりとして、シフト演算(左シフト)があれば、すべての演算が行える。加えて、条件分岐できれば、CPUとしての体裁が整うはずである。

この、必要最小限の機能を持ったCPUを如何にシンプルな構造で構築するかというのを、この1-2週間考えていた。